①目の下のクマ、気になりますか？
②気になったとして、何が気になりますか？
色味？凹み？
③凹みと答えた方は、特にどの部分のへこみが気になりますか？
目の下のクマ問題、解決方法が多岐にわたるのは沢山の原因が複雑に交絡しているからです。
そんな、目の下のクマの（特に凹みについて）
系統立ててアセスメントし、全体のバランスを見ながら注入で改善していこう、
というアラガンさんの新しい包括的なMDコード概念”Look”
第1回インジェクションセミナーに参加させていただきました。
目の下のへこみの改善を解剖学的にどこにアプローチしたら改善するか、に始まり
インジェクションの注意点、方法はもちろん注入治療での限界も学びました。
アラガン社の皆さま
講師してくださった當山先生、モデル勤めてくださった方、
貴重な機会をありがとうございました。
ところで、目の下の相談にお見えになった時に
わたしが目の下を軽くつまんでいることがあります。
これはsnap testと言って、
もしも「つの」が残るような感じであれば
まず表面の治療を行う必要があります。
真皮のリモデリング（ECM製剤ですね、当院ではジャルプロ）やレーザー、
水分量を上げるボライトなどが適応です。
こちらはまた別のブログで説明します😊
また最初の質問に戻ります。
なぜクマを改善したいですか？
クマを改善して、どんな自分になりたいですか？
疲れて見える自分を改善したい？
年齢より老けて見えるのを改善したい？
若々しく見せたい？（結局は年齢とつながる、同じこと言ってますね笑）
ゴールによっては、アプローチする順番や場所、提案する治療内容が変わってきますので治療前にまずゴールを共有させていただくのはどの治療でも大事なことです。
そして気になる「クマの位置」
目の真下？目頭？目じり？
ゴルゴライン？
気になる場所の共有も大事です。
以前のブログにも書きましたが、
目の周りから中顔面にかけては筋肉とリガメントが入り組んでいます。
リガメントが骨から皮膚までをつないでいて、それが「支持組織」として
皮下組織をあるべき場所にとどめているのですが
骨や筋肉のボリューム減少、リガメント自体のたるみによって「溝」として表れます。
zygomatic cutaneous ligamentがnasojugal groove, に繋がって顔の斜めのラインを形成、
目の下を囲むようにORLはpalprbro malar grooveという溝を構成していますし、
ティアトラフはnasojugal groove, mid cheek grooveにつながって
顔を斜めに横切る、いわゆるゴルゴラインになっています。
リガメントだけでも複雑に入り組んでいますよね。
ではその溝をどうやって改善するか、という話にやっとなっていくのですが
診察ポイントはまだあります。笑
顔を横から見た時に、角膜のトップ（眼球の一番前に出ているところ）よりも
頬骨が前に出ているか、後退しているか、を見ます。
(positive vector/negative vector)
アジア人の場合はほとんどがnegative vectorと言われていて、
チークトップのボリュームが不足していることがほとんどです。
チークトップのボリュームを改善することでクマが改善されることがあり、
クマが気になって来院したのに「チークトップの注入をすすめられた」
というのはこういう診察結果からです。
vectorの話と他の部分の解剖の話は次のブログに分けます笑
まだ解剖の話が続くんです！😂
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